1853年にフランソワ・ゴヤールによって設立されたゴヤールのルーツは、フランスの卓越した職人技術の歴史にまで遡ります。その先祖は1792年に設立されたメゾン・マルタンで、現在は存在しない、レイティエ・コフレティエ・アンバルール（荷造り用木箱、梱包用品製造職人兼荷造り職人）という職業を専門にしていました。メゾン・モレルは、その後継者です。
パリの老舗トランクメーカー、ゴヤール
1853年から、ジャン・ミッシェル・シニョルが会社を引き継いだ1998年まで、ゴヤール家の5世代が途切れることなく指揮を執ってきました。フランソワ・ゴヤール（1828-1890）、エドモン・ゴヤール（1860-1937）、ロベール・ゴヤール（1893-1979）、フランソワ・ゴヤール（1918-2005）、そして最後に創業者の玄孫にあたるイザベル・ゴヤールです。
トランク工房：伝統の継承、ノウハウの継承
ゴヤールは、その名声を確立した伝統に忠実であり、フランスのみに拠点を置く工房では、世代から世代へとノウハウを継承するために、年長者から何年も訓練を受けた情熱的な職人たちが卓越した技術を継承しています。新しい工房は以前よりも広々とした近代的なものになりましたが、その精神はメゾン創業時と変わらず、作業の順序もほぼ同じ、職人たちを駆り立てる完成度へのこだわりも同じです。
それぞれの特注品は、トランクメーカーのノウハウとお客様の要望とが合致して生まれたものです。これらの唯一無二の作品は、究極に独自のものであり、そのオーダーメイドのフィッティングは、たった一人の要求を満たすものです。シャンパントランク、ティートランク、ポロトランク、キャビアトランク、自転車トランク、ガーデニングトランク、フィッシングトランク、ピクニックトランクなど、最もクラシックなものから最も風変わりなものまで、あらゆるものが可能です。
アーサー・コナン・ドイルの神話的なデスクトランクや、アラン・デュカスのために作られた印象的な「料理用トランク」に代表されるように、想像力があれば限界はありません。
