旅する万年筆

01-14-2013

第一次世界大戦と第二次世界大戦の合間に起こった出来事です。エドモン ゴヤールはコナン ドイル卿からメゾン・ゴヤールにとってまさにチャレンジといえる特別注文を受けました。その特別注文とは、旅行好きのコナン ドイルが 夢見た« 持ち運べる書斎»です。この著名な推理小説家のためにゴヤールの職人たちは想像力を駆使して« トランク型書斎» を完成しました。 折りたたみ式の机、本棚、タイプライター、書類や原稿を整理できるケースなどが普通のトランクとほぼ同じ大きさのスペースに全ておさまっている本物の書斎です。

1930年にシャーロック ホームズの生みの親が亡くなった後は、息子のデニス パーシー・スチュワート(グルジア王女ニーナ ムディヴァニの夫)がこの画期的な«書斎»を持ち運びながら旅を続け、父親の業績をテーマに開催される多くの国際会議に参加していました。デニスは 1955年に惜しくも46歳の若さでインドで亡くなりました。

この時代からゴヤールは 有名・無名、あるいは滞在型・放浪型という旅のスタイルなどにもかかわらず、旅行好きの作家たちと特別な関係を築いてきました。ゴヤールは書き物に関連のある一連の製品(手帳カバー、デスクパッド、ブロックメモ、書類鞄)を通して、書くという行為と旅のあいだの美しいつながりを大切にしています。

筆記具シリーズ ”クラムシー(Clamecy)”はゴヤールのこの伝統を受け継ぐ製品です。名前はゴヤール家の故郷であるモルヴァン地方の小さな村に由来しており、 ゴヤールのシンボルとなっている杉綾模様でメゾンのエスプリを伝えています。”クラムシー”の杉綾模様は、黒漆が塗られた 銀を下地に施された3層の異なる彫刻でできる光と影のコントラストでゴヤールディンのレリーフを美しく再現しています。この杉綾模様でもゴヤールの技術の高さが解ります。金色またはプラチナ色の”クラムシー(Clamecy)”の万年筆ではセンシュアルで軽やかな書き心地、ボールペンではスムーズでなめらかな書き心地が楽しめます。ボールペンの素材は銀(925e)、キャップの彫刻模様は手作業で施されています。

ゴヤールのエスプリをさりげなく伝えているクラムシーは、そのコフレにもメゾンならではのエレガンスとノウハウが表われています。コフレの中には旅行用の牛革製ケースが入っています。裏地は羊革で、色はナチュラルまたは黒。 筆記具を置くためのマットには革の層を複数も重ねるという高技術が活かされていますが、メゾン・ゴヤールはこの技術を今でも実際に行い、継承している希少なブランドのひとつです。

ゴヤールのエスプリをさりげなく伝えているクラムシーは、世界に1つだけしかない筆記具という点でもメゾンならではの独創性を表しています。クラムシーはパリのサントノレ通り352番地の本店のみで販売、万年筆またはボールペンの1本1本 に個別番号が刻印され、お買い上げ下さったお客様にはゴヤールの台帳にメッセージを残してくださるようお願いしております。このメッセージはお客様がメゾン・ゴヤールの歴史に残す貴重な足跡であり、また、お客様の心の奥に眠っている作家のエスプリを呼び覚ますきっかけにもなるかもしれません。

クリスマス&お正月のシーズン中、ゴヤールはサントノレ通り352番地の本店のウィンドーを旅と書くことをテーマにした演出で飾りつけ、クラムシーの製品を初公開いたします。

01-14-2013
 

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