グレイの称賛

12-11-2012

ゴヤールの新色、グレーのご紹介

グレーと言う色は神秘に満ちた色です。

かつてヒンズー教徒はこの色を恐れていました。お香の煙が信者の祈りを天まで運び、それがヒンズー教の数多の神々に届けられることを想像したのでしょう。スカンジナビアの神話では、夕暮れ時の色、昼と夜、善と悪をつなぐ色と考えられていました。カトリック教ではまた、肉体から解放される輪廻をもたらす乗り物を象徴する色でした。中世スコットランドの僧は、グレーを闇と光の中間にある最も純粋な色として大事にし、自らの象徴の色に選びました。

グレーは不思議な色です。むしろ色ですら無く、光の強度を調整した結果もたらされたものです。絵を描く際には、グレーは白と黒を混ぜて作るのではなく、ローズ、ブルー、イエロー等の色を混ぜて作り上げます。

神秘的、かつ計り知れないこの色の持つ魅力は多くのアーティストを魅了して来ました。かつて画家のターナーは、イングリッシュグレーと言う色を編み出すためにスレート、シルバー、そしてパールの各色を駆使しました。葛飾北斎は富士百景の富士山を描く際にグレーを最も多用しました。またピカソは、グレーを“インテリジェントカラー”と呼び、真の画家のみが使える色だと考えていました。

それ故でしょうか、神経学においては脳を構成する要素を“グレー物質”と呼びます。まさにインテリジェントカラーです。

グレーと言う色は、まさにこのような色彩のエキスパートに選ばれた色です。

イギリスの作家、グレアム・グリーンはその著書、権力と栄光の中でこのように語っています“人間の魂は、白でもなければ黒でもない。果てしないグレーと言う色にほかならない。”

ゴヤールでは2012年12月より、世界中のゴヤール各ブティックにてグレー色を販売スタートいたします。

12-11-2012
 

起源へ

11-25-2016

風の街

05-29-2015

FRENCH RIVIERA

04-30-2015

旅の時間

12-14-2014

宝庫

11-30-2014

紳士限定

01-31-2014

夢を追う

12-30-2013

二都物語

09-18-2013

朝の静寂

08-13-2013